去年の夏がけっこうしんどかった。むぎの話じゃなくて、私が。
エアコンをつけてても部屋が冷えない日が何日か続いて、むぎがリビングの床にべったり張り付いてた。あのポーズ、わかる人にはわかると思うけど、手足を投げ出してお腹を床につけてる感じ。暑いときのやつ。
水は飲んでる、エアコンもつけてる。でもなんか呼吸が浅いというか、ため息みたいな息をしてた。
ペット用の冷感マットを調べたら2,000円以上するのばかりで、ちょっと待てと思った。まず100均で試せるものを試してみよう、と思って近所のダイソーとセリアをまわった。
猫が暑さに弱い理由、ちゃんと知らなかった

汗をかけない体
これ、恥ずかしながらちゃんと知ったのは割と最近のことで。
猫って肉球にしか汗腺がない。人間みたいに全身から汗をかいて体温を下げることができないから、暑くなると口を開けてハァハァするしかない。パンティングってやつ。でも犬みたいにそれが得意なわけでもないらしくて、うまく体温が逃げないまま熱がこもっていく。
むぎのあのため息みたいな呼吸、今思えばけっこうギリギリだったのかもしれない。
サインを見逃しやすい
猫って体調悪くても隠す習性があるから、わかりにくい。
- 口を開けてハァハァしてる
- ぐったりして動かない
- 体を触ったら異常に熱い
- ご飯も水も手をつけない
むぎはこのうちのどれでもなかったんだけど、なんとなくいつもと違う感じがした。猫を何年か一緒に暮らしてると、言葉にできないけど「あれ?」ってなる瞬間がある。そのときがそうだった。
買ったもの全部で770円
ダイソーを2店とセリアを1店まわった。

| 商品 | どこで | 値段 |
|---|---|---|
| アルミシート(保冷保温兼用) | ダイソー | 110円 |
| 保冷剤(大、2個入り) | ダイソー | 110円 |
| タオル地のランチョンマット | セリア | 110円 |
| 冷感素材のミニクッションカバー | セリア | 110円 |
| 折りたたみUSBミニ扇風機 | ダイソー | 330円 |
合計770円
扇風機だけ330円で他は全部110円。扇風機はパソコンのUSBポートにつないで使う小さいやつで、猫専用として買ったというより、むぎのそばに置けるサイズを探したらこれしかなかった。
実際に使ってみた話

アルミシート
キャンプ用品のコーナーにあった、銀色のシート。これを2つ折りにしてむぎが好きな廊下の端に敷いた。
初日、においを嗅いでそのまま歩き去った。完全に無視された。
2日目の昼すぎ、何気なくリビングから廊下をのぞいたら寝てた。アルミシートの上で丸まって寝てた。おやつで誘導したわけでも何でもなく、自分で行って寝てた。
アルミ素材って体の熱を反射するらしくて、熱がこもりにくいんだと思う。あと廊下って日が当たらないから、もともと涼しい場所ではあったんだけど。
動くたびにカサカサ音がする。むぎは2日目以降は気にしなくなったけど、音に敏感な子は最初に嫌がるかもしれない。
保冷剤+ランチョンマット
保冷剤を直接使うのは冷たすぎるから、タオル地のランチョンマットに包んでむぎのベッドの下に入れた。ベッドの底がひんやりする、くらいの温度感にしたかった。
これはうまくいったほうだと思う。
毎回、置く前にベッドの表面を手で触って確認してた。「気持ちいい冷たさ」かどうか。ひんやりするけど不快じゃない、くらい。保冷剤が溶けてくると結露が出てくるから、タオルが濡れてきてないかも見てた。
効いてるかどうかはむぎに聞けないからわからないけど、置いたあとベッドに入る頻度が上がった気はした。気のせいかもしれないけど。
保冷時間は1〜2時間くらいで切れる。湯たんぽより短い。
冷感クッションカバー
これだけは完全に失敗だった。
素材はたしかにひんやりする。人間が触るとひんやりする。でもむぎはにおいを嗅いだ瞬間にぷいっとして、そのまま二度と近づかなかった。
なんで嫌いなのかわからない。においなのか感触なのか。110円だったのが救いで、もし高い商品で同じことが起きてたらへこんでた。
USB扇風機
むぎに直接当てるんじゃなくて、空気を動かすための補助として使った。猫に直接風を当て続けると冷えすぎるらしいから、角度は上向きにして近くに置いてた。
むぎの反応は特にない。存在を認識してるのかどうかも怪しい。
エアコンと一緒に使うと部屋の温度がわりと均一になる気がした。エアコンだけだと風が届きにくい場所ってあるから、そのへんを補う感じ。
使いながら気づいたこと

においに慣れるまで待つ
アルミシートが初日無視されたのも、クッションカバーが完全NGだったのも、においが原因だと思ってる。新品の素材ってそれぞれ独特のにおいがあって、猫はまずそれを警戒する。
アルミシートは2日目に受け入れてくれたから、たぶんにおいが薄れたタイミングで「あ、べつに害はないか」ってなったんじゃないかと思う。クッションカバーは最後まで薄れなかったのか、においじゃなく素材自体が嫌だったのかは謎。
逃げ場を残す
冷感グッズをむぎの生活圏全部に広げようとはしなかった。一箇所だけ。
猫が「ここ寒い」と感じたときに自分で別の場所に移れる余地を作っておくのは大事だと思ってて、グッズを置くのはあくまで選択肢を増やすための話で、強制する話じゃない。
100均だけで全部は無理
正直に言う。
35度超えるような日は、アルミシートも保冷剤も焼け石に水だった。エアコンで室温がある程度保てている前提があって、はじめてグッズが意味を持つ。
ただ、エアコンをつけてても「なんか暑そう」って状況はある。風が届きにくい場所、つけるほどでもない微妙な気温の夕方、そういうときに補助として使うのがたぶん正しい使い方。
やっちゃいけないこと
氷を直接使わない。 冷えすぎて低体温症になる。保冷剤でもタオルで包む。
外出時に締め切った部屋に閉じ込めない。 これは熱中症の直接原因になる。外出するときはエアコンをつけたまま出てる。
水を切らさない。 むぎはもともとあまり水を飲まないタイプだから、夏だけ器を2箇所に増やして、ウェットフードも混ぜるようにした。

100円ショップの猫暑さ対策グッズの代替品をAmazonと楽天で探す
100均グッズで十分な場面も多いけれど、素材や冷感性能にこだわって探したい場合の選択肢を3つまとめた。いずれもAmazonか楽天で購入できる。
| 商品名 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| (Pets Family)ペッツファミリー 猫鍋 ねこ鍋 アルミ | アルミ製猫鍋 | 猫が入る形状、アルミの放熱性を活かした設計 |
| 【極冷感 Q-MAX 0.4超】Lesure ペット ひんやりマット 犬 猫 [OEKO-TEX認証クラス2取得] | 冷感マット | Q-MAX値0.4超の高冷感素材、安全性認証あり |
| Sazuik ペット ひんやりマット 犬 猫 冷却マット | 冷却マット | 猫・犬兼用、敷くだけで使える冷却タイプ |
(Pets Family)ペッツファミリー 猫鍋 ねこ鍋 アルミ
「猫鍋」という名前の通り、猫がすっぽり入れる鍋の形をしたアルミ製グッズ。アルミは熱伝導率が高いので、体の熱を逃がしやすい素材として知られている。ベッドとして置いておくと、猫が自分から入って使う形になる。冷感マットとは違うアプローチで、猫の「狭い場所に入りたい」習性とかけ合わせた設計。
【極冷感 Q-MAX 0.4超】Lesure ペット ひんやりマット 犬 猫 [OEKO-TEX認証クラス2取得]
冷感素材の性能を示すQ-MAX値が0.4を超えているのがこのマットの特徴で、触れた瞬間の冷たさが強めに設計されている。OEKO-TEX認証クラス2を取得しているので、素材の安全性が気になる場合の選択肢になりやすい。猫のベッドの上に重ねて敷いたり、よく寝る場所に直接置いたりする使い方が一般的。
Sazuik ペット ひんやりマット 犬 猫 冷却マット
敷くだけで使える冷却マットで、犬猫兼用のタイプ。電源不要で手軽に使い始められるから、まず試してみたいときや、部屋のいろんな場所に置いてみたいときに向いている。サイズ展開がある場合は猫の体格に合わせて選べる。洗えるかどうかや素材の詳細は商品ページで確認を。
結局770円でどうだったか
アルミシートとベッド下の保冷剤はそれなりに機能した。扇風機は補助として使えた。クッションカバーは110円の授業料になった。
ペット用の冷感マットが2,000〜3,000円することを考えると、まず安く試してみてよかったとは思ってる。全部が全部むぎに刺さるとは最初から思ってなかったし、110円で「これは違う」ってわかるのは悪くない。
来年の夏もたぶん同じやり方でやる。クッションカバーだけは買わない。
