梅雨が明けてすぐの、蒸し暑い夕方だった。近所のセリアに寄ったのは別の用事があったからで、ガーゼを買うつもりなんて全然なかった。でも手芸コーナーをぶらぶらしていたら、白い折りたたみの布が目に入って、なんとなく手に取った。110円。
開いてみたら思ったより大きくて、そのままかごに入れた。それだけの話。
結論から言えば、悪くなかった。むしろかなりよかった。ただ「全部よかった」かというと、正直そうとも言い切れなくて——そのへんを書いておく。
そもそもなぜ100均でガーゼを買おうと思ったか

ドラッグストアで医療用ガーゼを買っていた時期がある。
悪いわけじゃない。ちゃんとしている。でも使うたびに、なんとなくもったいない感覚がついて回った。消耗品なのに「大切に使わなきゃ」という気分になる。出汁を漉したり、子どもの背中に入れたりする用途で、そういう感覚はじわじわストレスになる。
それでセリアで見つけたとき、「これでいいじゃないか」と思った。110円なら気兼ねなく使い捨てに近い感覚で使える。まあそういうことだ。
棚で手に取るときにやっていること

セリアのガーゼ、店舗によって置き場所がばらばらだ。
手芸コーナーのこともあれば、キッチン雑貨の棚にあることもあるし、赤ちゃん用品の近くにぶら下がっていたこともある。毎回ちょっと探す羽目になる。「ガーゼはここ」という決まった場所がない。
見つけたらまず透かして見る。同じ棚に並んでいても、目の粗さが微妙に違うものが混じっていることがあって、透け感が強いほうが出汁漉しに向いていて、少し詰まったほうが肌当たりがいい。ラベルにそういうことは書いていないから、自分の目で判断するしかない。
端の処理も一応確認する。折りたたんであるから全部は見えないけど、外側だけでもほつれかけているものは避けられる。
出汁漉しに使ったら、思ったより全然よかった

最初に買ったガーゼを翌朝使った。昆布と鰹節で出汁を取って、ガーゼで漉す。
キッチンペーパーで代用していた時期があったけど、途中で破れることがあって地味に困っていた。セリアのガーゼはそういうことがなかった。鰹節が向こう側に漏れることもなく、目詰まりもしない。使った後に水洗いして干せば、また使える。
気になったのは縮みだ。10回くらい洗い繰り返したあと、明らかに最初より小さくなっていた。コットンだから当然といえば当然だけど、ドラッグストアで買ったものより縮みが早い気がする。サイズが重要な場面では、最初から少し大きめを買っておいたほうがいい。
あと、一回目は必ず水通しをすること。新品のままだとぱりっとした感触があって、食べ物に使うのが少し気になった。水にくぐらせたら問題なくなった。
汗取りパッドとして背中に入れてみた

夏になると、子どもの背中にガーゼを入れる。汗を吸わせる用途で。
専用の汗取りパッドも売っているけど、畳んで入れるだけでも同じ役割を果たす。セリアのガーゼはこの用途に悪くなかった。薄いし、ごわごわしていない。
ただ切りっぱなしのままだと洗濯のたびにほつれてくる。端の処理を何もしないで洗濯機に放り込み続けると、一ヶ月くらいでかなりほどけた。自分はとりあえず端を折り返して縫いとめた。ミシンを引っ張り出すのが面倒で最初はさぼっていたけど、結局そのひと手間が必要だった。
キッチンクロスとして干しておくと、乾きが早い
ある時期から、ガーゼをキッチンクロス代わりに使い始めた。
洗い物の後、ざるとか鍋を拭くやつ。タオルと違って薄いから乾きが異常に早い。キッチンの端に干しておけば半日で乾く。夏はこれが地味にありがたくて、生乾き臭がつきにくいのも助かった。
吸水性はタオルに劣る。大きな鍋を拭くとき、一枚じゃ足りなくて絞り直すことになる。完全にタオルの代わりにはなれない。でも「惜しみなく使えて、くたびれたら捨てる」という運用には向いている。110円という値段がそれを可能にしている、という感じ。
同じ棚から買ったのに、一枚だけ質感が違った

何枚かまとめて買ったとき、家で広げてみたら一枚だけ明らかに固かった。
他と比べると目が詰まっていて、触った感じも違う。ロットが違うのか、製造元が違うのか、そのへんはわからない。見た目はほぼ同じだったのに。そのガーゼは結局、汗取りには使わずに出汁漉し専用にして、そっちでは特に問題なかった。
100均に均一性を期待しすぎるのも違うとは思う。ただ「全部同じと思って使い始めると、ちょっと違うことがある」というのは知っておいてよかった。
ダイソーのガーゼと使い比べたこと

正直に言うと、ダイソーでも似たようなガーゼは売っている。
全部の商品を体系的に比べたわけじゃないから大きなことは言えないけど、自分が手に取った限りでは、セリアのほうが柔らかかった。ダイソーで買ったものは少しごわごわした感じがあって、背中に入れる用途ではちょっと気になった。出汁漉しには問題なかったけど。
「セリアが絶対いい」とは言わない。近い方の店で買えばいいと思う。ただ自分は、肌に直接当てるときはセリアを選ぶことが多くなった。それだけ。
在庫が安定しないのが地味につらい

セリアの困った点は、ガーゼがいつでもあるわけじゃないことだ。
「あると思って行ったら棚が空だった」が二回あった。季節的なものなのか、単純に補充のタイミングなのか、理由はわからない。消耗品として定期的に使うつもりなら、見つけたときに多めに確保しておくのが正解だと思う。今は引き出しに三枚ストックしてある。それでも使い切ったタイミングで棚にない、ということは防ぎきれていないけど。
100円ショップのガーゼグッズの代替品をAmazonと楽天で探す
セリアで在庫が切れていたとき、あるいはもう少し安定した品質のものをまとめ買いしたいときに、オンラインで探す選択肢もある。以下の3製品は、用途が近い代替品としてAmazonと楽天で取り扱いがある。
比較表
| 製品名 | 主な用途 | 素材 | 購入先 |
|---|---|---|---|
| [HOOMCOOM] ガーゼハンカチ ベビー ダブルガーゼ | 肌当て・汗取り | 綿100% | Amazon/楽天 |
| [和遊楽] 日本製 ガーゼ晒 綿100% 和装 | 出汁漉し・台所全般 | 綿100% | Amazon/楽天 |
| 白十字 日本製 不織布ガーゼ ソフキュアガーゼ | 衛生・医療用途 | 不織布 | Amazon/楽天 |
[HOOMCOOM] ガーゼハンカチ ベビー ダブルガーゼ
二重構造のダブルガーゼで、主に赤ちゃんの肌に当てる用途で使われている。汗取りパッドとして背中に入れたり、顔や首まわりを拭いたりといった使い方が多い。セリアのガーゼより厚みがあって、肌への当たりが柔らかい。
[和遊楽] 日本製 ガーゼ晒 綿100% 和装
晒と呼ばれるタイプで、長尺のまま売られていることが多い。出汁漉しや梅干しを干すときの布として使われてきた、台所との相性がいい素材だ。和装の補正用途にも使われるが、キッチンで普通に切り分けて使っても問題ない。
白十字 日本製 不織布ガーゼ ソフキュアガーゼ
白十字は医療用品メーカーとして知られていて、このガーゼは衛生・救急用途を前提に作られている。不織布タイプなので繊維がほつれにくく、傷の手当てや清潔が求められる場面に向いている。台所や汗取りよりも、救急箱の中に入れておくような使い方に近い。
使ってみてわかった、向いている人と向いていない人
惜しみなく使いたい人には、間違いなく向いている。
出汁漉し、汗取り、キッチンクロス——どれも「まあ使える」より少し上の水準で機能してくれた。縮むし端はほつれるし在庫は安定しない。そういう細かいことを気にしない人なら、110円でこれだけ使えれば十分すぎる。
自分にとっては、台所仕事のちょっとした相棒になっている。大げさな話じゃなくて、ただ便利に使っている、という感じ。特別なものじゃないからこそ、気楽に使い続けられている。
