先に答えを書く。ちょっとした工作やインテリア小物づくりに使う分には、セリアの針金で普通に足りる。
ただ、「どれを買うか」だけはちゃんと考えた方がいい。種類が何個かあって、私は最初に間違えた。その話から始める。
売り場を探して、ちょっと迷った

ミニチュアの木を作りたくなったのがきっかけだ。フラワーアレンジメントの本で見た、針金で幹と枝を形作るやつ。材料を揃えるにあたって、針金くらいはセリアにあるだろうと思って立ち寄った。
文房具コーナーを見て、手芸コーナーを見て、なかった。
結局、園芸とDIYの道具が集まっているコーナーにあった。植木鉢とか園芸用ネットとか、そういうものに交じって針金が並んでいる。言われてみれば納得だが、最初からそこを目指せる自信はない。
種類は2〜3種類あった。緑色のコーティングがされたものと、シルバーの地のままのもの。全部110円。私はなんとなく「工作っぽくていい」という理由で緑色の方を手に取った。これが後で「あ、ちがった」になる。
家に帰って、さっそく間違いに気づいた

袋を開けたら、コーティングがかなりしっかりしていた。
針金というより、植物の茎を支える園芸用のワイヤーに近い。表面がツルツルしていて、複数本をねじり合わせようとすると、戻ろうとする力が思ったより強い。ミニチュアの木の幹を作るには、何本かをまとめてぐりぐりとねじって束にする必要があるのだが、この「ねじれが自然に絡み合う感じ」が出にくかった。
悪いものではない。ただ用途が合っていなかった、それだけだ。
翌日またセリアに行って、シルバーの針金を買い直した。同じ110円。ちょっと悔しかったが、まあ110円なので。
シルバーの針金は、思ったより扱いやすかった

コーティングなしのシルバーの針金は、アルミ線に近い感触だった。
柔らかい。指でそのままくにゃっと曲げられるし、つまんでくるくると回せばすぐにらせん状になる。ミニチュアの木の枝を作る作業に使ったら、これが本当にストレスなく動いてくれた。
何本かをまとめてねじり上げると、ちゃんとそれらしい幹の質感が出る。途中で「ここ、もう少し太くしたい」と思ったら指で押し直せばだいたい修正できる。100均と侮っていたのが少し恥ずかしくなった。
一点だけ言うと、私が買ったのは細めのタイプだったようで、幹の根元部分として使うには少し物足りなかった。細いものを10本以上束ねてねじることで厚みを出したが、これはこれで手間だった。太いものが必要なら、売り場で太さを確認してから選んだ方がいい。私は袋を見て太さをちゃんと確認しなかった。
作業中に気になったこと、順不同で

切る道具の話から書く。
針金を切るにはニッパーが要る。私は最初ハサミで切ろうとして、刃がちょっと傷んだ。薄い針金ならハサミでも切れないことはないが、切断面が潰れて変な形になるし、刃にも良くない。ニッパーを持っていない人は、百均でついでに買った方がいい。あるいはペンチの刃元部分を使う方法もある。
次に、指が痛くなる話。細い針金を何本もまとめてねじる作業を繰り返していると、指先がじわじわ痛くなってくる。針金の切れ端がチクっと刺さることもあった。薄手の手袋があると楽だったと後で気づいた。短時間しか使わないなら気にならないと思うが、長い作業をするなら念頭に置いておいた方がいい。
あとは保管の話。これが地味に厄介だった。
最初にパッケージから全部引き出してしまったら、グチャグチャになった。丸まった状態で袋に入っているので、全部ほどこうとすると収集がつかなくなる。今は使う分だけ少しずつ引き出して、残りは袋ごとクリップで留めて保管している。最初からそうすればよかった。
買い直した緑の針金も、別の場面で使えた

一度「用途が違った」と思った緑のコーティング針金だが、捨てずに置いておいて正解だった。
観葉植物の茎が横に倒れてきた時、支柱に固定するのに使った。コーティングがあるから植物を傷つけにくいし、緑色だから目立たない。そのために作られているものだから当たり前といえば当たり前なのだが、「工作に向かない=使えない」ではなかった。
子供が学校の工作で針金を使う課題を持ち帰った時も、コーティングありの方を渡した。端が鋭くなりにくいし、色がついているので子供が扱いやすそうだった。結局、2種類とも居場所はあった。最初から用途を考えて選んでいれば買い直しも不要だったわけだが。
ホームセンターと比べてどうか、という話
針金はホームセンターに行けばもっと大容量のものが数百円で手に入る。太さの種類も比べ物にならないくらい豊富だ。
それでもセリアで買う意味があるかというと、状況による、としか言えない。
「ちょっとだけ試したい」「今日必要」「大量には要らない」という時は、セリアで十分だ。ホームセンターまで行く手間と、必要以上に大量に買ってしまう無駄を考えると、110円で数メートル手に入るのは合理的だと思う。私がミニチュアの木を一本作るのに使ったのは、1パックの半分にも満たなかった。残りはまだある。それで110円なら、文句はない。
向かない用途も、正直に書いておく

使ってみて「これはちょっと無理だな」と感じた場面もあった。
強度が必要な構造物には細いアルミ線だと頼りない。何度も同じ場所を曲げ直していると、そのうち金属疲労でぷつっと折れる。繰り返し動かすような仕掛けには明らかに向いていない。あと太さの選択肢が限られているので、「このくらいの太さが欲しい」という細かいニーズには応えにくい。そこは正直なところだ。
100円ショップの針金の代替品をAmazonと楽天で探す
セリアで在庫が見つからない時や、もう少し長さや強度が必要になった時のために、オンラインで買える選択肢を3つまとめておく。
比較表
| 商品名 | 主な用途 | Amazon | 楽天 |
|---|---|---|---|
| ワイヤーロープ ステンレスワイヤー 7×7構造 | 屋外の固定・吊り下げ用途 | 見る | 見る |
| エコー金属 ステン針金 約φ0.55mmx10m 1536-544 | 園芸・軽作業の仮留め | 見る | 見る |
| ダイドーハント (DAIDOHANT) ( 軟質 ) ステンレス線 [ SUS304 ] #26 0.45mm x 10m 10155267 | 工作・クラフト全般の細工 | 見る | 見る |
ワイヤーロープ ステンレスワイヤー 7×7構造
7本の細線を7束よりあわせた構造で、引っ張りへの強さが必要な場面に使われることが多い。屋外での固定や、棚・照明の吊り下げなど、ある程度の荷重がかかる用途向けだ。工作クラフトというよりは、設備や構造まわりで活躍する。
エコー金属 ステン針金 約φ0.55mmx10m 1536-544
セリアの針金と使い勝手が近いサイズ感で、園芸の誘引や軽い仮留め作業に向いている。0.55mmという細さは、植物の茎に沿わせたり、小さな部品を束ねたりといった繊細な作業にちょうどいい。10m巻きなので、頻繁に使う人でもすぐに切れる心配がない。
ダイドーハント (DAIDOHANT) ( 軟質 ) ステンレス線 [ SUS304 ] [太さ] #26 0.45 mm x [長さ] 10m 10155267
「軟質」という点が、このワイヤーの特徴だ。SUS304のステンレスを軟らかく仕上げてあるので、指先で曲げやすく、ミニチュアや立体クラフトの骨組みづくりに使いやすい。0.45mmという細さは、繊細な造形や細部の仕上げにも対応できる。
また買うか
買う。
次に何か小さいものを作りたくなった時は、たぶんまたセリアに行く。高い材料を揃える前に「まずセリアで試す」という使い方が、自分の工作スタイルには合っている気がする。
ただ、一つだけ。買う前に「太さ」と「コーティングの有無」は袋の表示で確認した方がいい。私みたいに翌日また買いに行く羽目になるのを避けるために。用途さえ合っていれば、文句のつけようがない110円だと思う。これは本当にそう思っている。
