指先が「あ、やばい」ってなった瞬間のことは今でも覚えています。
炭の位置を調整しようとして網をちょっと動かしただけなのに、熱さが一瞬で来ました。火傷にはならなかったけど、「さすがにそろそろ手袋を買わないとダメだな」と思ったのはその時です。
それまでは軍手でなんとかしていました。薄い綿の軍手です。今思えば普通に危ない。でも毎年それで乗り切ってきたので、なんとなく「まあいいか」になっていた。あの日の網の熱さがなければ、たぶんまだ軍手でやっていたと思います。
ネットで調べると、キャンプ系のYouTuberがよく紹介している海外ブランドのグローブがたくさん出てきました。見た目はカッコいいんですが、3,000〜5,000円する。バーベキュー年一回のためにそこまで出すのか、という気持ちと、でも安全のためだしという気持ちが行ったり来たりしていました。
そこでふと思い出したのがワークマンです。仕事用の手袋を何度か買いに行ったことがあって、「耐熱系もあるんじゃないか」と思って行ってみたら、ありました。想像以上に種類が揃っていて、正直少し驚きました。
売り場で最初に感じた「思ったより多い」という感覚

ワークマンの店内って、初めて耐熱手袋を探しに行くと少し迷います。
革手袋と耐熱手袋が同じコーナーに混在していることがあって、パッと見では「どれが耐熱なのか」がわかりにくい。私も最初は棚の前でしばらくうろうろしていました。
整理してみると、耐熱用途で使えるものはだいたい3種類に分かれます。
ひとつ目は溶接や高温作業向けの本格タイプ。手首より上まで覆うロングタイプで、耐熱性は高い。ただゴツくて分厚いので指先の感覚がほぼ消えます。キャンプで使うには少しオーバースペックかなという印象でした。
ふたつ目はアウトドア・レジャー向けのタイプ。ここ数年でワークマンが増やしてきた分野らしく、焚き火や調理を意識したデザインのものが出てきています。溶接用ほど厚くなく、見た目もすっきりしていて使いやすそうでした。
みっつ目は革素材の汎用作業手袋。「耐熱」と明記されていないものでも、革なので一定の熱には耐えられます。値段は一番安い。軽い用途ならこれで十分な場面もあると思います。
私が選んだのはふたつ目に近いタイプです。焚き火と料理の両方に使えそうなものを選びました。
実際に買ったもの

牛革ベースの耐熱グローブで、確か税込み1,500円前後でした。
見た目はシンプルです。キャンプ場で使っていても「いかにも作業用」という雰囲気にならない。手首部分にマジックテープがついていて、フィット感を調整できます。
サイズについては、ワークマンの手袋は全体的に少し大きめな気がします。私は手が小さい方なのでMサイズでも指先に余りがありました。指先が余ると細かい作業がやりにくくなるので、できれば店頭で試着してから選んだ方が無難です。オンラインで買うと、この点でハズレを引きやすいかもしれません。
バーベキューで初めて使った日のこと

購入から2週間後、同じ河原でバーベキューをしました。
炭の追加と位置調整が主な作業でした。使ってみた感想は、正直「これで十分だな」という感じです。大げさな感動はないですが、熱い網を普通に触れる、トングをしっかり掴める、それだけで以前との違いは明らかでした。
指先の感覚については、素手と比べると鈍くなります。細かいものをつまむのは少しやりにくい。でも「熱くて手が出せなかった場面で手が出せる」というのは、思っていた以上に気持ちが楽になります。怖さがなくなる、という感覚に近いです。
一点だけ気になったことがあります。革が水分を吸うと乾いた後に少し硬くなる。飲み物で濡れた手のままそのまま触ったりすると、ごわつきが出やすいです。使い終わったら形を整えて自然乾燥させた方が長持ちします。これは使い始めてから気づいたことなので、最初から知っておけばよかったと少し思いました。
秋のキャンプ、焚き火でも使ってみた

薪をくべる、火ばさみで位置を調整する、五徳を動かす。この辺りは全部問題なかったです。
焚き火台から直接薪を持ち上げる動作も、短時間なら普通にできました。以前は火ばさみでうまく掴めなかった薪も、手で補助しながら動かせるようになった。地味なことですが、焚き火の管理がちょっと楽になった感じはあります。
「炎に直接手を突っ込む」のは無理です。これは当たり前の話ですが、耐熱手袋に過信は禁物です。あくまで「熱いものを一時的に扱うための道具」であって、限界を超えた使い方をすれば普通に熱い。この前提を持って使う分には、ワークマンのもので十分機能します。
焚き火の後は手袋にスモーキーな匂いがつきます。革素材全般に言えることで、ワークマンに限った話ではないですが、保管する時は袋に入れておくと周りに匂い移りしにくいです。
ダッチオーブンとスキレット、料理でも活躍している

キャンプ飯を作る時にも使っています。主にダッチオーブンの蓋を開ける時と、スキレットを持ち上げる時です。
ダッチオーブンはかなり熱くなります。以前は布巾を何枚か重ねて恐る恐る持っていました。耐熱グローブがあると、しっかり掴めるので落としそうになるという恐怖がなくなります。実際にやってみると分かるんですが、「怖さがない」というのは思った以上に快適です。料理に集中できるようになった、と言うと大げさかもしれないけど、そんな感じです。
スキレットも同様で、持ち手の金属部分が熱くても普通に掴めます。
ただし食材を切ったり盛り付けをしたりする時は手袋を外します。指先の感覚が鈍くなるので、細かい作業には向いていません。「熱いものを扱う瞬間だけつける」という使い方が現実的です。ずっとつけっぱなしにするものではないです。
半年たった今、手袋の状態はどうか

買ってから半年ほど経ちました。
見た目は使い込んだ感じになってきました。革らしい経年変化が出てきて、最初のパリッとした感じとは少し違う。個人的には嫌いじゃないです。むしろ馴染んできた感じがして、最初より手にフィットするようになった気がします。
機能的な劣化は今のところ感じていません。耐熱性が落ちた感じもなければ、縫い目がほつれてきたわけでもない。「まあ1,500円だしどこかで壊れるだろう」と思っていたんですが、今のところ普通に使えています。
洗濯は水洗いを避けています。革なので。汚れがひどい時はかたく絞った布で拭く程度にしていますが、それで特に問題は出ていないです。
正直に書く、向いている人と向いていない人

こういう人には合うと思います
バーベキューや焚き火をたまにやる人、キャンプで調理器具を扱う場面がある人。あとは「まず試してみたい」という人にも合っています。1,500円なので、合わなかった時のダメージが少ない。近所にワークマンがあれば今日すぐ買いに行けるのも気軽でいいです。
こういう人には合わないかもしれません
溶接や本格的な高温作業に使いたい人は用途が違います。指先の感覚を保ちながら細かい作業もしたい人にも向きません。見た目にこだわりがある人や、有名アウトドアブランドのものじゃないと嫌だという人も、他を探した方がいいと思います。
キャンプブランドの耐熱グローブと比べると、素材の質感や見た目はやっぱり劣ります。それは正直に認めます。ただ「熱いものを安全に扱う」という目的に絞れば、価格差ほどの差は個人的には感じていないです。
買いに行く前に知っておいた方がいいこと

これは実際に何度か店に行って気づいたことなので、参考にしてもらえると無駄足を踏まなくて済みます。
耐熱温度の表示を確認する
パッケージに耐熱温度が書いてあるものとないものが混在しています。「耐熱」という言葉だけ書いてあって、具体的な温度が書いていないものも結構あります。焚き火メインで使うなら、数字が明記されているものを選んだ方が安心です。書いていないものは、どこまで信頼していいか判断しにくい。
サイズは必ず試着する
これは本当に大事です。同じMサイズでも、種類によってサイズ感がかなり違います。ワークマンの手袋は全体的に大きめな設計が多いので、普段Mを選んでいる人でもSで十分な場合があります。試着せずにオンラインで買うと、ここで失敗しやすい。店舗に行けるなら、面倒でも必ず手にはめてみてください。
指先に余りがあると、細かい作業がやりにくくなるだけでなく、熱いものを掴む時に感覚が分かりにくくなります。フィット感は思っている以上に大事な部分です。
何に使いたいかを決めてから棚を見る
「耐熱手袋」とひとまとめに考えると、売り場で迷います。溶接用・キャンプ用・調理用では求められるものが全然違う。自分がどの場面で使いたいかをある程度決めてから売り場に行くと、選ぶ時間が半分以下になります。
私は最初に何も考えずに行って、棚の前で15分くらい迷いました。次に行った時は「焚き火と料理の両方に使いたい」と決めていたので、すぐ選べました。
在庫は店舗によってばらつきがある
ワークマンは店舗によって置いている商品が違います。近所の店に行ったら耐熱系がほとんどなかった、ということもあります。事前にワークマンの公式サイトで在庫確認ができるので、遠い店舗に行く前には確認しておいた方が無難です。
結局、買って後悔したかと聞かれたら
後悔はしていないです。
1,500円で半年使えて、バーベキューも焚き火もダッチオーブンも普通にこなせている。それ以上を求めていなかったので、期待通りという感じです。
ただ一つだけ正直に言うと、もう少し指先のフィット感が良ければもっとよかったと思っています。革が馴染んできてだいぶ改善されましたが、買いたての頃は少しごわついて、細かい作業の時に外すのが面倒でした。これは革手袋全般の話でもあるので、ワークマンだからという話ではないですが。
「高い道具を買えば全部解決する」は正しいです。ただ「まず試してみる」という選択肢があってもいいと思っています。1,500円で試して、物足りなければその時にグレードアップすればいい。私はそのつもりで買いましたが、今のところグレードアップする理由が見つかっていません。
次に買い替えるとしたら、もう少し指先が薄くて細かい作業もできるタイプを探してみたいとは思っています。でも今の手袋が壊れてからの話です。まだしばらくは使い続けるつもりです。
100円ショップの耐熱手袋やワークマン以外も検討しているなら――AmazonとRakutenで探せる代替品
ワークマンに近所の店舗がない場合や、オンラインでまとめて検討したい場合は、AmazonやRakutenでも同じような用途に使える耐熱グローブが揃っている。ここでは代表的な3製品をまとめておく。
比較表
| 製品名 | 主な素材・特徴 | 想定用途 |
|---|---|---|
| [Fieekty] 耐熱グローブ | アウトドア向け設計 | キャンプ・焚き火・BBQ |
| [GUARDIAN JAPAN] 耐熱手袋 | アラミド繊維・最高800℃対応 | 高温作業・焚き火 |
| [SaReon] 耐熱グローブ | 耐火素材 | 焚き火・アウトドア全般 |
[Fieekty] 耐熱グローブ キャンプ 焚き火 バーベキュー アウトドア用手袋
キャンプ・焚き火・バーベキューをまとめて名前に入れているだけあって、アウトドアでの汎用的な使い方を想定した設計になっている。薪の移動や網の調整、調理器具を扱う場面など、一本でいくつかの用途をカバーしたい人向けの製品。
[GUARDIAN JAPAN] 耐熱手袋 最高800℃対応アラミド繊維より
アラミド繊維という素材を使っていて、最高800℃対応という数字が目を引く。焚き火やBBQの範囲を超えた、より高温になる環境での作業も視野に入れて作られた製品。耐熱温度をきちんと確認してから選びたいという人に向いている。
[SaReon] 耐熱グローブ 耐火グローブ
「耐熱」と「耐火」の両方を名前に入れているのが特徴で、焚き火台まわりでの使用を中心に、アウトドア全般での利用を想定した製品。耐熱と耐火を分けて考えたい場面や、より広い温度域をカバーしたい場合の選択肢になる。
まとめ
ワークマンの耐熱手袋は、バーベキューや焚き火、キャンプ調理くらいの用途なら普通に使えます。
派手な感動はないです。「これさえあれば無敵」というものでもない。ただ、熱くて手が出せなかった場面で手が出せるようになる。それだけで、使う前と後では体験が少し変わります。
1,500円でその変化が手に入るなら、悪い買い物ではなかったと思っています。「まず一本持っておきたい」という人には、迷わずすすめられます。
